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執筆者の写真灯里

9月18日 ギヴン@冬のはなし


今季放送中のアニメの話。


ノイタミナ枠で現在放送中のギヴン観てますか~??


そろそろ終わってしまうわ・・・。今週最終回かしら。さみしい。

音楽モノのお話なんですけどね、 キヅナツキさん原作、現在も連載中で ロックバンドのメンバーたちを中心とする青春群像劇を描いたボーイズラブ作品。


ん??BL?


わたし、、はじめ原作は知らなくてアニメだけ見てたんですが。

10話くらいまでみて・・・キスシーンが初めてお目見えしまして

ようやくボーイズラブであることを知りました。。。

え!!?この作品ってそのジャンルなの!?

と。。



いえいえ、私がニブイと言われればそーかもしれないんですけど。

それくらい、気づかないくらい、いわゆるそういうBLっぽい要素が売りになってるのと違ったんですよ。

ちゃんとね、ヒトの物語があって、ストーリーがあって、骨格がしっかりしてるんですよー。あと絵がキレイ!!楽器の弾き方とか、音も良いし良かったんですよーー


BL苦手な人も、話が良いから見てほしい。

音楽的にいえば、この話の登場人物たちはちょっと天才肌が多いのですが

その天才肌のエリートくんたちとの葛藤や妬み、劣等感がすごく人間味があっていいです。

それでいて、どんな天才肌の子たちにも共通するもの。

それはその圧倒されるほどの才能と音楽の後ろにある、千の音楽、万の努力、億を超える練習量。これがあっての、パフォーマンスだということをきちんと伝えてくれる漫画です。


漫画のメイン主人公に真冬(マフユ)と立夏(リツカ)いう男の子がでてきます。


二人とも高校生なんですが、立夏は高校生とは思えない頭一つ二つとびぬけたギターの腕の持ち主。天才、といえばそうではあるけど、小さいころからギターの音に魅入られて、それから人より沢山努力しての結果がある子です。高校生になるころには、自分のイメージ通りの音が鳴らせるようになっています。でも練習量も目指す完成レベルも高く、自分にも人にもキビシイ。真面目ってひとつの才能でもあると思う。


一方、真冬は音楽のおの字も知らない男の子。とある事情で、素人には不似合いな弦の切れたギブソンの赤いギターを持っていて、当然弾けないし直せない。

このギターをきっかけに立夏と出会い、紆余曲折を経て一緒にバンドをやることになっていくんですが、こっちの真冬くんはまさに天才肌。はじめて声を乗せた歌は抜群にうまく、本人が内にため込んだ心の葛藤や激情が歌で才能を開花させてしまいます。

ライブの本番まで歌詞が書けないのに、本番の幕が上がった瞬間勝手に想いが歌詞となり、初ライブは大成功!というのがアニメの流れです。

原作はこれが1巻~2巻にあたり、その他の魅力的なバンドメンバーや友人たちとのドラマはこれ以降も続いていきます。


ブログタイトルの「ふゆのはなし」は真冬が初ライブで歌った初めての曲で

立夏が真冬のために書いた曲。

結果的に、真冬はこの曲の歌詞を書いた、というよりは本番で言葉になったという感じなんですが歌詞は「失恋の曲」でした。

でも、真冬にとってこの曲が歌えたから「次」に進む準備ができたんですね。

そしてそのそばで自分がその「次」になりたい、と自覚する立夏。


このアニメ・漫画をみてから見ると、この歌詞がちょっとぐっときちゃいます。

男性ならではの感性もあると思うんですけど、言葉選びが第三者的でもあり主観的でもあって、見え方のアングルが曲の中で色々変わる感じ?匙加減がキレイで、かっこいいです。


じつは9/18からDAMでカラオケはいったんですよ~~


興味を持った人はぜひ!聴いて・見て・歌って!

一緒にギヴンの仲間入りをしましょう!!



♪冬のはなし



まだ溶けきれずに残った

日陰の雪みたいな

想いを抱いて生きている


ねえ、僕はこの恋を

どんな言葉で とじたらいいの


あなたのすべてが

明日をなくして

永遠の中を彷徨っているよ

さよならできずに

立ち止まったままの

僕と一緒に


まだ溶けない魔法のような

それとも呪いのような

重い荷物を抱えている


ねぇ、僕はこの街で

どんな明日を探せばいいの


嗚呼


冷たい雨が空で凍てついて

やさしいふりして舞い落ちる頃に

離れた誰かと誰かがいたこと

ただそれだけのはなし


あなたのすべてが

形をなくしても

永遠に僕の中で生きてくよ

さよならできずに

歩き出す僕と

ずっと一緒に




灯里








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