2作目は次回!といいながら5日も雲隠れしてしまいました・・・!
すみませんっ。。
さてさて、おまちかねの?荻原規子さんの小説・勾玉シリーズ2作目のお話。
「白鳥異伝」はくちょういでん
当時読んでた初版の表紙はコレ。
実は3作の中でも、わたしはこれがイッチバン好き!!です!
他の2作の倍くらいの回数を読み返したと思いますねー。
読んた当時は中学生でしたから、そういう青春時代にはど真ん中な恋模様がぎゅっとつまっています!
2冊目はW主人公でして、双子同然の育った女の子と男の子の、愛と絆と試練の物語です。
陰と陽でいうなら、女の子が陽・男の子が陰(しかも寡黙な容姿端麗のイケメンです)
ヤマトタケル伝説をモチーフにしており、この2作目の中では1作目の『空色勾玉』の物語は、遠い過去の神話伝説とされており、一部のエピソードは伝説として脚色された形で本作の時代にまで伝わっている、という位置づけです。
ストーリーをちょっとご紹介。カモン!wiki先生!
あらすじ
巫女である橘一族の分家の姫・遠子(とおこ)と拾われ子・小倶那(おぐな)は、三野の地で双子のように育った。しかし二人が子供から大人へ変わる時期――二人の別れの時期は、徐々に近づいていた。
ある日、二人は小倶那にそっくりな青年と出会う。彼の正体は日継の皇子・大碓(おおうす)。不死を求める大王(おおきみ)の命で、橘に代々伝わる勾玉と本家の姫巫女・明(あかる)姫を迎えに来たのだ。出逢った瞬間から惹かれあう大碓と明姫だったが、大王の命には逆らえず、明姫は大王へ嫁ぐことになる。同時に小倶那もまほろばの都へ上り、大碓の部下として様々なことを学び始める。
それから三年、少年から青年へと成長した小倶那は、偶然、下女となった明姫と再会する。勾玉の力を失った明姫は、罰を受けていたのだ。愛する姫の不遇を知った大碓は、小倶那を囮にして明姫や部下たちと三野へ逃れ、大王への反旗を翻す。しかし追討軍を率いるのは、小碓(おうす)こと自らの出生を知った皇子・小倶那だった。その手には、破壊の神力を象徴する大蛇(おろち)の剣があった。裏切り者として大碓に殺されそうになった小倶那は、身を護ろうとした剣の力で大碓を故郷の三野ごと滅ぼしてしまう。
かろうじて生き残った遠子は、愛する小倶那を殺すため、大蛇の剣に対抗できる橘の四つの勾玉を求めて、旅を始める……
という感じ。面白そうでしょー面白いんだよー!
3作の中でもとりわけ厚いこの1冊はストーリーも登場人物もかなりボリューミー。
いっぱい人がでてきますが、その中に管流(すがる)という青年が出てきます。
わたしは、漫画ならいざ知らず小説という媒体・文章だけでこんなにときめいた人っていたかな?と思うくらい、このキャラクターがかっこよくて大好きでした。小説界の初恋かもです!勾玉シリーズというくらい、物語の中で重要な役割を果たす勾玉というアイテム。全部で8つの勾玉があり、その中のひとつ嬰(みどり)の勾玉を受け継ぐ、玉造り師(勾玉職人)見習いの男の子です。
仕事そっちのけでナンパに精を出すプレイボーイなんですけど、頑張り屋の主人公を支えつつ危ない場面でも自分ひとりの力で向かい合っていく強さ、きっちり自分の一番の女性をみつけて口説き落とす芯の強さ、やることなすことあーもーカッコイイなお前!って感じのキャラで、ページをめくるたびに管流の登場シーンはいつかいつかと待ちわびつつ読み進めるのです。
もちろん主役2人の絆にも泣かされます。何度も近づいては離れを繰り返すストーリー展開に、もう!となります。
とっても面白いので、ぜひ一度読んでみてください。
私の大好きなキャラクター・管流が決めた一番は結局誰だったのか、ぜひ白鳥異伝を読んで
確かめてみて下さいね♪
次は、ラストの3作目『薄紅天女』についてご紹介するよ!
灯里
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