毎日暑いですねー。。
今からこんなに暑くて夏は何を着たらいいのかしら・・・
ひんやりゼリーでできたワンピースとかでないかしらね・・
さてさて、こないだずっと気になっていた映画を観てきました。
グリーン・ブック!
もう上映終わっちゃってるかなーと思ってたんですけど、主要な大きい映画館は
あんまりやってなかったけどまだちらほら上映してるところあるー!
とおでかけしてきました。
映画の解説拝借してきましたっ▽
人種差別が色濃く残る1960年代のアメリカ南部を舞台に、黒人ジャズピアニストとイタリア系白人運転手の2人が旅を続けるなかで友情を深めていく姿を、実話をもとに描き、第91回アカデミー作品賞を受賞したドラマ。1962年、ニューヨークの高級クラブで用心棒として働くトニー・リップは、粗野で無教養だが口が達者で、何かと周囲から頼りにされていた。クラブが改装のため閉鎖になり、しばらくの間、無職になってしまったトニーは、南部でコンサートツアーを計画する黒人ジャズピアニストのドクター・シャーリーに運転手として雇われる。黒人差別が色濃い南部へ、あえてツアーにでかけようとするドクター・シャーリーと、黒人用旅行ガイド「グリーンブック」を頼りに、その旅に同行することになったトニー。出自も性格も全く異なる2人は、当初は衝突を繰り返すものの、次第に友情を築いていく。トニー役に「イースタン・プロミス」のビゴ・モーテンセン、ドクター・シャーリー役に「ムーンライト」のマハーシャラ・アリ。トニー・リップ(本名トニー・バレロンガ)の実の息子であるニック・バレロンガが製作・脚本を手がけ、父とドクター・シャーリーの友情の物語を映画化した。
もっと音楽要素濃くてもいいのに!って思うほどピアノが上手でしたよー!ジャズピアニストなのでジャズはもちろんかっこいいんですが、映画のラストにでてくるクラシックも素敵。。
この映画はなんと実話。運転手であるほうのトニーの息子がお父さんとドクターの友情を映画化したものなんだそうです。
ドクターシャーリーはジャズピアニストだけど、本当はきちんとしたクラシックをお勉強してきた人で、偉大な音楽家や楽器や音楽そのものに尊敬をいだいている人。
音楽を大事にしているのに、黒人であるということだけで、クラシックのような威厳と歴史に重きをおく世界では受け入れられない。だけどそのピアノの腕は本物で、レコード会社からジャズでパフォーマンスをしろと言われて弾いているんですね。
本物のピアニストはただ厳かに、美しいクラシックを弾かせてもらえる、評価される。
自分は黒人であるというだけで、ピアノの上にアルコールのグラスをのせて演奏する。
一流のピアニストはそんなことはしない。
(本物の力を持っていても) 自分は道化を演じなければ聴いてはもらえない。
同じピアニストでも格が違う。
こんな意味のセリフがあって、わたしは胸が痛かったです。
富裕層のお金持ちたちは、黒人を差別し下に見ているのに彼を自分たちのサロンに呼び、ステージに呼びそのピアノを素晴らしいと褒めたたえます。素晴らしいと言いながら、ボロボロのピアノや野外の仮設トイレ、物置のような楽屋を押し付けるのです。彼らは音楽を素晴らしいと思っているわけではなく、世の中で素晴らしいとされる音楽に興味のある私達って教養があるでしょう、という演出のためにドクターのピアノを聴いているんです。
彼のピアノはアクセサリーとしての扱い。本当に価値あるものも、ガラスとダイヤの違いもわからない人たちの満足のためにドクターシャーリーはすべてわかって、忍耐で弾いていました。
彼は、もっと自分の価値が理解される場所で、正当な評価と扱いを得て弾ける人でした。
でも、動かなくてはこの世の中の理不尽は変わらないとあえて差別の激しい地域での演奏ツアーを選んだんですね。
驚くべきはまだそんなに何百年前とか昔の時代じゃないという事。
音楽は誰にも平等だ、というのはやっぱり私は平等の国に生まれているので
人間の差別という根っこを知らないんだと映画をみて思いました。
ビゴ演じるトニーは、かっこいい!とは素直には言いにくいガサツなおじさんなんですけど、きっぷがよくて、素行が悪くて、口も悪くて、でもハートが熱い友達としては最高にハッピーな男です!映画の後半になると、トニーといるドクターの可愛いことw
この映画は音楽は大事な要素なんだけど、主役ではなくて
あくまでも主役はこの2人。
生まれがどこの誰であれ、どんなに意味のないことか。それを意味がないと判断できないのは人種ではなく個人ひとりひとり。
差別はなくならない、でもくだらない!と感じてほしい映画でした。
灯里
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