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執筆者の写真灯里

6月5日 世にも美しき数学者たちの日常

更新日:2019年9月19日


タイトルみて、あ!知ってる!って人もいるかしらと思います(^^)


幻冬舎から出版されている二宮敦人さんという方の本です。

今年の4月に出版されたもので、とある雑誌でみかけてから読みたいなーと

思っていてようやく購入しました!


わたしは結構一度目を速読しちゃうタチなのですが、数ページ読んだところで

これは気分的にはゆっくり読み進めたいなーと感じて、何日かに分けて読みました。


理由は簡単で、数学を愛する人たちは時間を生き急がない。

その日常の過ごし方にあてられてしまったから(笑)

本の中には実在する数学者の先生が何人もでてくるんですけど数学というものの時間の使い方がすごく濃くて贅沢なんですねぇ。


数学者という人たちのイメージってどんなですか?

わたしは、ほぼ世間一般のほとんどの人たちが思い描いているであろうイメージそのままに思っていました。


頭が良すぎるくらいに良くて、だからちょっと変わってて、偏屈で、難しそうで、普通におしゃべりしてても見下されそう(笑)みたいな。常にガリガリ勉強してて、いつもなんか難しい問題にうんうんいって、そういう人たちがみてる問題は何を聞かれてるかもわかんないくらい難しい・・・。。


本を読むと、数学者=数学が好き。答えを導き出すまでの過程を心ゆくまで思い巡らせることがすきな人たち、という印象に代わり。偏屈そうとまで思っていた私のイメージは、本を読んだ後、数学者って穏やかで美しいものがすきな心のクリアな人たちが多いんだなーというイメージに代わりました。


印象に残ったのは


『数学者にとって数や数式は、音楽家にとっての音符のようなもの。音符そのものは重要ではなく、譜面ができあがったからといってそれがすべてではない。大事なのは、自分が何を想いその証明するにあたってどんな解釈を生み出したか、が大事。優秀な数学者ほど、誰かが問題を解いた時、解には注目しない。それを解くためにどんなことを考えて、どんな定義を作ってみたんだろう、というところに興味があるんですよ。』


というようなことを仰っていた教授がいまして。

はーなるほどなぁ、とただただ感心するばかり。


たしかに、音楽をやっていて、自分の表現したいことをわかりやすく多くの人に伝える手段の一つに楽譜が存在するけれど、その譜面は一番大事なものじゃなく、演奏した音楽そのもの・その音楽に乗せたイメージや表現や技量が大事な要素であって、数学もそうなんだ!と新鮮な気持ちをおぼえました。


音楽と数学の世界は似ているんですね(^^)



★美しき数学者たちの愛に溢れた名言の数々

「紙とペンさえあれば、何時間でも数式を書いて過ごせる」 「楽しみは、“写経”のかわりに『写数式』」 「数学を知ることは人生を知ること」 「問題と一緒に“暮らす”ことから始まる」 「味噌汁も数学のテーマになる」 「芸術に近いかもしれない」 「数学は、宇宙がなくなっても残るもの」 「数式は、世界共通の言語」 「歩く姿を後ろから見ても、数学者だとわかる」 「心は数学だ」 「エレガントな解答を求められる」 「数学の全体が矛盾していないということを、数学的に証明することはできない」 「人工知能に数学はできない」 「音楽と数学はつながっている」 「数学を絵にしてみた」 「今の数学は冬景色だ」 「中学生のときに、数学に情緒があると知った」

類まれなる優秀な頭脳を持ち、難解な名言を次々に繰り出す数学の探究者たち――。 ときに芸術家のごとく「美」にこだわる数学者たちを、愛に溢れた目線で描きつくした一冊です。



灯里







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