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執筆者の写真灯里

9月24日 ヴォカリーズ @ラフマニノフ


こんにちは(^^)

秋の三連休いかがお過ごしになりましたか??


せっかくの連休だったけど、地域によっては台風が本当大変みたいで・・・

最近の自然現象はほんとに怖いくらいですね。。


停電の地域も、はやく全部復旧してほしいと思います。


さてさて、ちらちら色んな所で言ってるので

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、わたし趣味で

二胡(にこ)という楽器を練習しています♪♪


先日、私の知り合いの二胡教室で大きな発表会があったので

聴きに行ってきました!


もうね、発表会っていうか規模はコンサートですよ。


160名くらいの生徒さんがいてね、大合奏にグループ発表、ソロ、プロ奏者の模範演奏もあってなんと6時間半!!私は去年も全部通しで聴いたんですけど、今年も気合を入れて

オープニングから全部聴いてまいりました~~


発表会って当然、生徒さんたちだから素人さんですよ。

でもここの発表会はかなりレベルが高くて、ソロやアンサンブルなんかは

ちゃんとお教室内でオーディションとかがあって、合格した人しかソロは演奏できなかったり、合奏もレベル分けされてたりしてけっこう聴きごたえがあるの。


しかも、発表会の縁の下の力持ち。バックのサウンドをつくる伴奏メンバーが

結構豪華で、ピアノニストは2名体制、打楽器、ギターはそれぞれTVCMや映画のレコーディングに参加するようなプロメンバーたちが揃ってて、すごい贅沢な発表会なんです。


まだ二胡をはじめて1年たたないくらいの人から、10年以上の上級者までいるんですけど

コンサートとちがってみんな個人が好きな曲を選んでるので、選曲のカラーが違ってて面白い!コンサートになると、やっぱりステージ映えとかあるからね・・・。


それでね、今回とあるひとりの方が弾いていらしたのが

今日のブログタイトルにもある

「ラフマニノフのヴォカリーズ」という曲。


沢山の歌手がこの哀愁漂う宗教的なメロディーの美しさに焦がれてカヴァーしています。

本田美奈子さんとか歌ってますね。


1915に作曲されたロシアの歌曲。

ヴォカリーズとは、 母音のみによって歌う歌唱法なんですが、歌詞がない分だけ

言葉でつくられる音の印象がない。だから楽器の音色にもすごくあう。


二胡は、東洋のヴァイオリンともいわれていて

人の声、女性の歌声に最も近い楽器だと言われています。


この曲ね、歌以外だとチェロとかヴァイオリンとかは聴いたことあったの。

でも、今回二胡で弾くヴォカリーズをはじめてきいてみて、二胡のが合うなぁとしみじみ聴き入りました。


うまくいえないんだけど、なんかね

ヴァイオリンもチェロもね、満たされた音なんですよ。

欠損のない、完璧な華のある楽器。上手い人が弾けばひくほど、完全な音楽な気がする。


でも、二胡の音色って西洋の弦楽器に比べるとなんだか刹那的なんです。

すごくきれいな音色なんだけど、豊かなキレイさじゃなくて

散りぎわのギリギリの美しさ。満ち足りない儚い音色が、二胡の真骨頂だと思っていて。。

二弦しかないので、不安定な音のゆらぎが生まれるんです。

ろうそくが消えそうで消えない揺らめきって、つい魅入っちゃいませんか?

そんな魅力に似ているかも。

(もちろん明るい音楽も奏でられるんですけどね)


だから、このラフマの祈りにもにた旋律を

決壊しそうな狭間で鳴る二胡はすごくよく表現していたなぁと。


だって歌詞はなくてもこのメロディー、絶対満ち足りた幸せな感情を歌いたいわけじゃないと思うんだよ。だから二胡から生まれた感情表現はとてもしっくりときました。

印象的すぎて、数日たった今も頭の中で聞こえるほどです。。


良い音楽を聴けるのって、ほんとーに贅沢なことですね(^^)






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